第6回・郡山の鯉
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| 福島県郡山市は、鯉の名産地の一つです。このことは「郡山と鯉」のページでも、お分かり頂けると思います。佐久鯉の産地である長野県、米沢鯉の産地の山形県よりも、郡山市の方が養殖量は多いのです。 |
行政当局も多少は配慮してくれているらしく、一応特産品という扱いをしてくれています。福島県の特産品のページでは『2001年全国料理振興会の水産農林大臣賞に選ばれるなど「全国でトップクラスの味」と絶賛される郡山の鯉。猪苗代湖のきれいな水で育てるため、特有の泥臭さが感じられません。また肉質・増重量を考えた独自のエサを与えて、脂が程良い身の締まった鯉をつくっています。タンパク質・ビタミンが豊富で、最近では学校給食にも登場。最も美味とされる旬は12月〜2月です。』と紹介されています。
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しかし、残念ながら上記は宣伝文句に過ぎません。「2001年全国料理振興会の水産農林大臣賞に選ばれる」は「全国養鯉振興会」の誤りであり(入力間違いと思いますが)、「水産農林大臣賞に選ばれる」も「農林水産大臣賞に選んだ」が正確でしょう。 |
「猪苗代湖のきれいな水で育てるため、特有の泥臭さが感じられません」とあるのも少々可笑しい所です。確かに猪苗代湖の水を引いておりますが、養殖池の水はきれいではありません。と申しますのも、鯉は元来、濁った水質環境を好みます。業者は、鯉本来の生態に合わせて、敢えてそのような水質を整えるのです。
ですから養殖池から水揚げしたばかりの鯉は、泥臭かったり餌臭さがあります。その臭いを抜くため、きれいな水の蓄用池に3〜10日程入れておき出荷となるのです。 |
次に『「全国でトップクラスの味」と絶賛される郡山の鯉。』と『肉質・増重量を考えた独自のエサを与えて、脂が程良い身の締まった鯉をつくっています。』について。
良い鯉(食べて美味しい鯉)を育てるのには、麦や蛹(独自のエサとはこのことでしょうか?)を与えることが不可欠ですが、与えている業者がどれ程あるのか不明です。私の知る限り、その両方を与えている業者は、市内では弊社以外にありません。全国規模で考えても、現在では存在しないように思います。
(「麦・蛹を与えて育てています」という鯉屋さんがあれば、それは間違いなく嘘を仰っています)
配合飼料は栄養のバランスに優れ、現代では鯉の成長に無くてはならないものの、それだけではいけません。人間で考えてみてください。総合栄養食品だけを食べて生活している人が、果たして健康と言えるでしょうか。
配合飼料だけでなく、麦や蛹、パン、そして濁った水中の微生物などを食べて、はじめて良い鯉が育つのではないでしょうか。 |
なお、「学校給食にも登場」とのことですが・・・登場しただけです。 |
肉でも野菜でも、農家によって質が違うことは、皆様お分かりかと思います。そしてそれは、郡山の鯉も同様なのです。 |
| 〇六年九月十一日 |